会長就任にあたり

 これまで10年間お勤めいただきました西中会長の勇退に伴い、このたび新たに会長に就任することとなりました。ここに、ひとことご挨拶を述べさせていただきます。

 故吉本清信先生が12年間会長として県連の組織づくりに力をつくされ、その後西中前会長がこれを発展すべく、10年間引っ張ってこられました。 

 私はすぐ傍にいながら、県連の形を整える際に大事にされていた、「正しい弓道観」と「協力する姿勢」いうことが、強く印象に残っています。そして、それは今でも当県連の運営の柱になっているものと思います。

 これら二つの言葉を大事にしながら、会員の皆様のご協力をいただいたなかで、さらなる充実と発展を求めて県連運営を進めてまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 いま県連では、2031年の国民スポーツ大会及び全国障害者スポーツ大会の開催を控えていることや、中学校部活の地域移行など、わたしたちをとりまく環境が大きく変わろうとしており、大変重要な時期と認識しています。

 国民スポーツ大会が一過性でなく、その後の県連活動が永きにわたって発展していけるよう、新しい時代に見合った弓道場の整備とともに、県内各地での弓道活動の場の確保、そして弓道の普及に必要な人材の育成に向けて、さまざまな事業を企画し、乗り越えていかなければなりません。

 これらを念頭に、多くの会員の皆様のお力をお借りし、活発な活動とともに弓道の発展・普及、社会へのさらなる浸透を目指していきたいと考えております。 多くの課題が目の前に控えておりますが、皆様へのご理解とご協力をお願いして、就任のことばとさせていただきます。

奈良県弓道連盟会長 阪中 計夫